首・頭が痛い・嚥下しにくい
50代女性。
10代の頃から、肩こりに悩まされ、様々な療法を試みるが、
症状の緩和止まりで、慢性化した肩こりと付き合ってきた。
40代の頃から頭痛・首痛も始まる。
同時に両膝の痛み。
歩けない程に痛む日もあり、病院では、「変形性膝関節症」
と診断され、減量と筋肉の強化を指示される。
膝の痛みの為、思うように運動出来ない。
膝の変形は日増しに大きくなるばかり。
全身の不調・先の見えない不安な中来院。
初回、立位での印象は、上半身・頭が大きく左に横ズレし、
傾いている事でした。
脚の湾曲も左の方が大きい。
頭痛がひどくなったのが、バスの中で居眠りをしていた時、
ブレーキがかかった時に、
首がガクンとなったその後との事でした。
初回の調整箇所は、頭のお皿の部分である頭頂骨でした。
どういう訳か、ここが大きく左にずれていました。
調整後、頭痛首痛激減、体が軽く感じられたそうです。
一番驚いたのは、二三日入れ歯が合わなくなってしまった事。
(時間の経過と共にあう様になりました。)
しかし、体が変化する手ごたえを強く感じたそうです。
その後も頭部の調整が続き、
首から上の症状はほとんど出なくなりました。
バスでガクンとなった際、もともとあった歪みが、
大きくなったものと考えられます。
嚥下がしにくかったのは、頭部の傾きと、首の横ズレの結果、
嚥下が垂直に通らない状態になっていた為と思われます。
頭部の歪みが現れなくなった代わりに、
股関節・仙骨・膝周辺の歪みが
調整箇所として現れ始めました。
途中、整えた所と、そうでない所とのギャップで
痛みが強くなり、大変しんどい時期がありました。
体が中心に寄ってきて、安定して立ちやすく、
なってくると同時に膝の痛みは軽減してきました。
調整の度に、脚に血が通う感じがして
「脚先がぽかぽかする」とおっしゃっていました。
この冬は、脚の冷えが気にならず、
コタツに入らないでも大丈夫だった事に驚かれていました。
左足の湾曲が大きい為に、体全体が左に乗るような
格好になって歪みに拍車がかかったのか、
何かで頭部が左に流れた為に上半身が左に横ズレしたのか、
もしくは、その両方があわさったのか、分かりませんが、
いずれにしろ、初回に見られた左への
大きな傾きはほぼなくなり、O脚を中心とした
膝、股関節の歪みを整えている状態となりました。
先が見えない不安から、
一筋の光が見えた様な感覚と何度も
おっしゃっていました。
一番の古傷である肩こりは、まだ治りませんが、
今まで全く変化がなかったのに、コリの程度に
変化がみられる様になった事で、
これからが楽しみです。
下半身や頭部の歪みから、肩甲骨・肋骨が常に歪み、
それらの影響を受けて今日にいたっているようです。
目・鼻のアレルギーも軽減。